2024年度安全目標と結果

安全目標

結果

1.安全を最優先に考え、行動する

「私たちの安全への誓い」浸透の取組みを通じ、各部門に安全意識の向上を図りました

2.責任事故(※1)ゼロ

 インシデント(※2)ゼロ

責任事故 0件

インシデント 0件

3.鉄道係員に起因する輸送障害(※3)ゼロ

鉄道係員に起因する輸送障害 1件

4.車両・鉄道施設に起因する輸送障害の防止・減少

過去に発生した車両・鉄道施設に起因する輸送障害の再発防止に取り組みました

※1 責任事故とは、当社鉄道係員・車両・鉄道施設に起因する鉄道運転事故のことです。

  鉄道運転事故とは、列車衝突事故、列車脱線事故、列車火災事故、踏切障害事故、道路障害事故、鉄道人身障害事故、鉄道物損事故の

  7つをいいます。
※2 責任インシデントとは、当社鉄道係員・車両・鉄道施設に起因するインシデントのことです。
  インシデントとは、鉄道運転事故が発生するおそれのある事態のことです。
※3 輸送障害とは、鉄道運転事故以外で、列車に30分以上の遅延または運休が発生した事態のことです。

2025年度の重点課題

  1. 安全を最優先に考え、行動できる人材の育成に努めてまいります。
  2. 列車の安全運行や施設設備の適切な維持管理等により、当社責任による事故の防止、輸送障害の防止・減少に努めてまいります。

鉄道総合訓練

異常時のすみやかな復旧と正確な情報収集および復旧に際しての指揮命令系統の確認と習熟を図るため、グループ会社を含む鉄道事業本部全体で、西鉄筑紫車両基地において総合訓練を実施しています。2024年度は10月11日に実施し、総勢約400名が参加しました。
警察・消防と合同で、大規模な地震が発生した想定での情報伝達訓練、負傷者救護訓練および乗客の降車・避難誘導訓練を実施、また、地震により脱線した車両、被害を受けた線路や電気施設の復旧訓練を行いました。
 

シミュレータによる教育

電車教習所に設置している運転シミュレータは、踏切内への自動車の進入や、悪天候、車両故障なども再現することができ、これを活用し、異常発生時の運転士の対応力向上を図っています。また2024年度からは新たに車掌シミュレータを設置し、ホーム上での旅客と車両の接触等を想定した訓練を実施しています。

自然災害に備えた安全対策

(1)緊急地震速報システム
気象庁が発表する『緊急地震速報』(最大震度5弱以上と予測される場合)を受信した場合、全列車に列車無線を通して停止指示を行い、直ちに列車を緊急停止させ被害の軽減を図ります。


(2)気象観測システム
気象観測センサー(風速・風向、雨量、気温、河川水位、震度)を沿線に設置し、常時気象データを監視。警報値を超えた時は、直ちに所定の運行規制を行い安全運行を確保しています。


(3)要注意箇所の見直し
長時間降雨による線路浸水や法面崩壊の恐れがある箇所を要注意箇所に指定し、気象観測システムにより警報が発令された区間の要注意箇所は運行規制や施設点検を行っています。また近年の異常気象に対応するべく、ハザードマップなどを確認し要注意箇所を新たに追加するなどの見直しを図っています。

異常時対応訓練

車両・電気・線路の各部門では異常時に備えた対応訓練を実施しています。車両部門では列車脱線復旧訓練、電気部門では信号、踏切、架線、変電所等のトラブルを想定した訓練、線路部門ではレールが破断した場合を想定した応急処置訓練等を実施しています。