西鉄では、現在、福岡市や北九州市と協力し、賑わいの増す都心部の移動をよりスムーズにするための、新たな交通システムの形成を進めています。 そのひとつが「連節バス」の導入です。乗務員の平野貴宏(ひらのたかひろ)さんにお話を伺いました。



発展し続ける福岡のまちの
交通を支える「連節バス」

平野 貴宏
西日本鉄道
自動車事業本部
アイランドシティ自動車営業所

最先端の車両で たくさんのお客さまを 安全にスムーズに

2024年の完了を目途に、天神ビッグバンや博多港周辺の再開発が進行中の福岡市。今後、人の流れがますます都心部へ集中することが予測されています。 そこで、西鉄は福岡市と協力し、「都心循環BRT」と呼ばれる新しい交通システムの取り組みを2016年よりスタートしました。 BRTとは、連節バスの利用や専用走行区間の整備などによって、従来よりも速く、たくさんの人を運ぶバスシステムのこと。これにより、道路渋滞の緩和や利便性の向上などが期待できます。

【1】1日1回、乗車前にバスを点検。特に連節のジャバラ部分は、破れや異常などがないか入念にチェック
【2】バスの側面や後方、奥行がある車内の様子などは運転席にある6台のモニターで確認します

現在、福岡市を走っている連節バスは、102便。今年7月から連節バスを運転している平野さんは、バス乗務員歴8年になります。 「まちを走る連節バスを、お子さんたちがキラキラした目で見ている光景が大好きで。自分も運転してみたいと思いました」。 バスの実乗務7年以上、無事故無違反3年以上という条件に加え、面接試験や教習訓練をパスして、連節バスの乗務員となります。 「決まったときは、うれしいのと同時にやはり責任感が沸き上がってきました。連節バスは通常の路線バスの2倍近くのお客さまをお乗せしますし、運転できる乗務員も限られていますので、体調管理もこれまで以上に意識するようになりました」。

車幅約2.5メートル、全長約18メートルにもなる連節バスは、高い運転技術も必要です。「お客さまの乗り心地を考え、カーブの際はなるべく車体が「く」の字にならないよう注意したり、スピードを調整するなど、揺れを感じにくい走行を常に心がけています。 連節バスは目立ちますので、乗車中も周りから見られているという緊張感を忘れないようにしています。大変ですが、最先端の車両を運転できること、まちの交通の一端を担えていることに誇りとやりがいを感じていますよ」と平野さんは語ります。

【3】中央ふ頭内にある待機所。博多港と天神・博多を結ぶルートは、クルーズ船で訪れる外国人の利用も多い

 全国でもまだ少ない連節バスは、観光で福岡を訪れる方や訪日外国人にも人気です。また、小さなお子さんやバス好きのお客さまのなかには、連節バスに乗ること自体を目的にお出かけされる方も。 ワクワクした表情で乗り込んだり、写真を撮ったりと、連節バスを楽しんでいただけるのは乗務員にとってもうれしいこと。平野さんのおすすめは後部座席だそうです。 「前方の連節部分のジャバラが良く見えますし、車高が高いので窓からの景色も抜群ですよ!」。

福岡市内は博多港国際ターミナル〜天神・博多間、那珂川営業所〜天神・博多間、愛宕浜営業所〜天神・博多間、アイランドシティ営業所〜天神・博多間を運行中です(2019年9月現在)

今年7月からは新たに北九州市でも連節バスが導入されました。西鉄は今後も福岡のまちと協力して、まちの交通課題の解決と、お客さまの快適でスムーズな移動を支えていきます。

「連節バスは、3軸目(後ろについている3つ目のタイヤ)を操る技術が必要です。教習期間では、路線バスとの操作の違いに最初は戸惑いました」

福岡都心部を走る連節バスが増便しました!


全長約18m・130人乗りの連節バスが7月にダイヤ改正を行い、現在は約15分に1本の間隔で運行しています。 天神・博多・ウォーターフロント地区を循環する連節バスの増便で、ますます便利にご利用いただけるようになりました。 連節バスは、一般路線バスと同額、また定期券・各種フリー乗車券も同じようにお使いいただけます。
より便利で快適になった連節バスにぜひご乗車ください。