カーボンニュートラル(2050年)を目指して

カーボンニュートラルに向けたロードマップ

当社グループは、2022年11月に2035年度を目標年次とする長期ビジョン「にしてつグループまち夢ビジョン2035『濃やかに、共に、創り支える』」を策定し、ロードマップである「カーボンニュートラル(2050)を目指して」を明示しております。

また、第16次中期経営計画(2023年度~2025年度)における削減目標をロードマップに合わせ設定しております。

CO2削減目標を

・2025年度 2013年度比38%削減(第16次中期経営計画)

・2035年度 2013年度比50%削減(長期ビジョン)

とし、国の目標である「CO2排出量2030年度 2013年度比46%削減」を達成し、カーボンニュートラル(2050年)をグループ全体で目指します。

CO2排出量とエネルギー使用量の推移(2013年度~2022年度)

●CO2排出量の推移について

継続的に削減しています。2019年度は「福ビル街区建替プロジェクト」の進行に伴い、福岡ビルの解体の影響で大きく削減し、2020年度は新型コロナの影響による運輸業のダイヤ削減、商業施設等における営業時間短縮・休業、ホテルの客室稼働率低下等により大きな削減となっています。2021年度は、コロナ禍からの回復および電力会社の排出係数が2020年度と比べて大きくなったことにより増加となっています。

2022年度は運輸業(バス・鉄道等)が約64%を占め、レジャー・サービス業、流通業を合わせると約90%を占めることになります。省エネ推進、燃料転換を推進し、排出量の削減に努めてまいります。なお、基準年度である2013年度比で36.1%の削減を達成しています。

 

●エネルギー使用量の推移について

2014年度から2018年度までは横ばい状態になっています。流通業における西鉄ストアの吸収合併(あんくるふじや:2017年度)、レジャー・サービス業におけるホテルの新規開業(ソラリア西鉄ホテル京都プレミア:2017年度)等により事業が拡大し、使用量が増加するところを省エネ車両の導入やエアコンの交換、照明のLED化等の設備投資による省エネ対策を実施してきた結果と考えています。2019年度、2020年度はCO2排出量で記載したものと同様の影響を受け、大きく削減しています。2021年度は、コロナ禍からの回復により、ホテルの客室稼働率が向上するなどの影響で微増となっています。

2022年度は軽油、都市ガス等の化石燃料に由来するスコープ1のエネルギー使用量が約40%、電気、熱供給等に由来するスコープ2のエネルギー使用量が約60%を占めております。スコープ1は、軽油を燃料とするバス事業による使用が主なものであり、スコープ2は、電力を主なエネルギーとして使用する鉄道事業を始め、レジャー・サービス業、流通業等による使用となります。省エネ推進、再生可能エネルギーの活用を推進し、使用量の削減に努めてまいります。なお、基準年度である2013年度比で36.7%の削減を達成しています。

第16次中計(2023~2025年度)環境負荷低減計画

環境負荷低減計画 <重点項目とグループ目標>

当社グループでは、2025年度を目標年次とする第16次中期経営計画において、以下のグループ重点項目に基づき各部門・各社で具体的な目標値を含んだ環境負荷低減計画を策定し、実行しています。

  1. 脱炭素社会実現に向けた取り組み

■グループ目標① CO2排出量2013年度比▲25%

※CO2排出量の目標設定については、電力のCO2排出換算係数を電気事業連合会等が2015年7月に「電気事業における低炭素社会実行計画」で公表した値【0.37kg-CO2/kWh】を管理値として使用

  1. 循環型社会実現に向けた取り組み

■グループ目標② コピー用紙使用量 2014年度比▲25%

■グループ目標③ 水使用量 2014年度比▲15%

  1. 環境リスク管理の取り組み(環境法令への対応)
  2. 各部門・各社で独自施策を推進
  3. 情報発信の充実

第15次中計(2019~2022年度)環境負荷低減計画

環境負荷低減計画 全体像

グループ全体目標値

CO_{2}排出量(総量)の削減  ※1

中計最終年度(2022年度末)に2009年度比▲12%

CO_{2}排出量(原単位)の削減 ※1

中計最終年度(2022年度末)に2009年度比▲21% ※2

コピー用紙の削減

中計最終年度(2022年度末)に2014年度比▲5%

水の削減

中計最終年度(2022年度末)に2014年度実績以下

  1. CO_{2}排出量(総量、原単位)の目標設定については、電力のCO_{2}排出換算係数を基準年度(2009年度)から変更しないことを前提としております。
  2. 営業収益(千円)当りのCO_{2}排出量

グループ全体目標に対する実績(2022年度)

当社グループのグループ全体目標に対する実績は以下の通りです。

部門別目標値(2022年度環境負荷低減計画)

部門別目標に対する実績(2022年度)

当社グループでは、環境負荷の低減に向けた継続的な取り組みを推進するため、環境負荷低減計画を策定し、半年ごとに進捗状況の確認を行っています。

インプット・アウトプット(2022年度)

当社グループでは、事業活動に必要な資源およびエネルギーの使用量とそれに伴って排出される温室効果ガスや廃棄物の排出量の経年変化を把握・分析し、より効果的な活動につなげています。~{※1}