循環型社会実現に向けた取り組み
住宅部門での取り組み
リノベーションマンション
当社では、2012年度から“1棟リノベーション”分譲マンション「サンリベラ」シリーズを展開しています。既存住宅を活用し、機能・性能・価値を向上させて販売する、環境配慮型の分譲住宅です。優良な1棟リノベーション住宅の証である「R3住宅適合状況報告書」を発行するなど、西鉄ブランドならではの“安心感”も魅力のマンションです。また既存マンションの1室をリノベーションした「エコノア」も販売しています。
環境負荷が少ないサンリベラ・エコノアシリーズを通して、住宅資源の有効活用および住宅の長寿命化を推進してまいります。

サンリベラ
「西鉄サンリベラ・プライム天神大名レジデンス」のリノベーションによる環境負荷低減
建て替えた場合と比べ、約2,700トンのCO2削減効果が試算されました。これは、くすの木約15,000本分の植樹効果に相当します。
※試算:清水建設(株)九州支店
長期優良住宅
当社では、注文住宅・建売住宅全戸について、政府認定の長期優良住宅対応を標準採用しています。
長期優良住宅は、100年程度の使用に耐えうる構造躯体を採用し、国が定める認定基準をクリアした戸建住宅です。
一部には、太陽光発電システムを搭載したオール電化住宅や太陽光発電システムとエネファームを併用したZEHレベル省エネ住宅も 採用しています。
また、今後もお客さまに安心・高品質でエコなお住まいの提供を目指します。
資源の有効活用
オフィスでの分別・リサイクル
当社グループは廃棄物の適正処理に努めています。
西鉄本社では廃棄物を「機密文書」「コピー用紙」「新聞紙」「その他の紙類」「ペットボトル」「ダンボール」「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」の8種類に分別しています。各フロアに分別ボックスを設置し、徹底した分別を行うことで資源の有効利用に寄与しています。
車両のリサイクル・リユース
当社では点検・整備・修理を繰り返しながら鉄道およびバスの車両を使用しています。鉄道車両は約40年間、一般路線バス車両は最長で20年間、高速バス車両は12年間使用し、役目を終えた車両は解体してリサイクルもしくは、状態の良いバス車両は十分な整備を行ったうえでグループ会社でリユースしています。
◆車両リサイクル・リユース台数
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
バス車両 | リサイクル | 98台 | 171台 | 146台 | 158台 | 85台 | 173台 |
リユース | 8台 | - | - | - | - | - | |
鉄道車両 | リサイクル | 12両 | 12両 | 22両 | 1両 | 11両 | - |
使用済み小型電子機器回収

天神大牟田線の高宮駅と大橋駅に使用済小型電子機器の無料回収ボックスが設置されています。
「小型家電リサイクル法」施行(2013年4月)に伴って福岡市が開始した、有用金属再資源化に向けての回収事業の一環で、当社が同事業に協力したものです。日常的にご利用の多い場所に設置したことにより、回収の効果が期待されます。
PCB廃棄物
鉄道の変電所や建築物の高圧受変電設備などの絶縁材として使用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物について、高濃度PCB廃棄物(コンデンサ・変圧器)は2014年度に、照明器具安定器は2020年度に処理を終了したという認識をしておりましたが、その後新たに弊社施設より発見されたため、再調査を行い、現在、処理および保管を適正に行っております。
なお、高濃度PCB廃棄物については、2006年度からJESCO(中間貯蔵・環境安全事業(株))にて無害化処理を進めています。 微量PCB廃棄物については、2016年度から無害化処理を開始し、法定期限までに計画的に処理を進めています。
(株)西鉄ストア 使用済み食品トレーのリサイクル
(株)西鉄ストア・各店舗では、使用済み食品トレー回収BOXを店頭に設置し(一部店舗を除く)、回収した使用済み食品トレーから作られたリサイクルトレーを使用し、資源の有効活用に努めています。
(株)西鉄ストア 古紙回収システム「G-box」の導入

(株)西鉄ストア「あんくる夢市場 弥生が丘店」では、2013年9月より古紙回収システム「G‐box」を導入しています。
古新聞、雑誌などを店舗の計測器に投入するとポイントが貯まり、買い物券などと交換できるほか、ポイントとともにCO2(二酸化炭素)削減量が表示されるシステムです。
九州メタル産業(株)ASR再資源化事業(使用済み自動車100%リサイクル)

廃自動車を破砕し製品化された鉄

アルミの選別(ミックスメタル連続選別機)
九州メタル産業(株)では、自動車メーカーよりASR再資源化事業者として認定を受け、2012年10月1日より事業を開始しました。当社は、従来より、廃自動車リサイクル事業(破砕業務等)を行っていますが、ASRに含まれる金属類のほぼ全てを回収し、製品・再資源化するなど、国内でも屈指の高度な選別技術を有しています。
またASRから金属類を回収した後のダストはセメント会社で燃料やセメント原料として全量使用されており、当社が取り扱う廃自動車は100%リサイクルされています。今後も技術力を駆使し、地域の環境負荷低減に貢献してまいります。
※ASR(Automobile Shredder Residue)・・・使用済み自動車を破砕し金属類を回収した後に残る廃棄物(シュレッダーダスト)
九州メタル産業(株) 北九州市産業廃棄物認定処理業者に認定

九州メタル産業(株)は『令和元年度 北九州市産業廃棄物排出事業者・処理業者認定制度』における、北九州市の認定処理業者として2020年8月に認定されました。この制度は、産業廃棄物の減量・リサイクル・適正処理について特に顕著な取り組みを行い、優れた実績を上げている排出事業者と処理業者の双方を選定し、事業者表彰や認定業者の称号付与、取り組みのPR・周知等により推奨を図る認定制度です。
当社は、2005年以来、継続して認定を受けております。
これからも持続可能な資源循環を実現する企業として、地球環境の保全に積極的に取り組んでまいります。
西鉄運輸(株)認定事業者としての取り組み
西鉄運輸㈱では、家電リサイクル法に基づき一般消費者や企業から排出される家電品(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)を認定事業者として収集・運搬することで、資源循環型社会の実現をサポートしています。また、有害物質とされるPCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の収集運搬許可を取得し、環境省のガイドラインに基づきPCB処理施設へ安全な運搬を行なっています。
その他、オフィスから排出される廃棄書類(機密文書)や飲食店から排出される廃棄瓶の再資源化を目的とした回収業務なども手掛けており、これからもトラック輸送会社として機動力を活かし環境保全・循環型社会実現に貢献してまいります。