川沿いの遊歩道・かじか通りに面した加瀬川は、キャッチアンドリリース区間として3月〜9月の期間は川釣りを解禁(有料)。蒼々とした新緑の間を流れる清流にはヤマメやカジカカエルも生息する。)

文 / 寺脇 あゆ子
撮影 / 中西 ゆき乃

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のんびり「ぬる湯」につかり、初夏を満喫する山里の温泉
 福岡から高速バス「わかくす号」に乗り、約1時間。「清和医院前」から路線バスに乗り換え、古湯温泉に降り立つ。雨上がりの瑞々しい緑と嘉瀬川の清らかな流れ。川の音、風の音、山の音に耳を澄ませば、ほんの数時間前までいた街の喧騒も嘘のよう。静かな山里の風景を前に、身も心も癒されていく。
古くから湯治場として親しまれてきた温泉郷は、旅行会社の投票によって決まる「にっぽんの温泉100選」(観光経済新聞社)に選出されるなど、全国的な注目を集めるようになった。その最大の特徴は、約38℃という『ぬるめ』の泉温と、肌にまとわりつくようなヌルヌル感。いわゆる「ぬる湯」である。長時間お湯につかることができるため、温泉成分が身体に浸透し、リラックス効果も高まるので、これからの季節にぴったり。各旅館には、日帰りでも利用できる湯処や家族湯もあり、気軽に湯巡りが楽しめる。
また、6月といえば、清らかな水に恵まれたここ古湯の地ならではの楽しみもある。各旅館が共同で運行するマイクロバス(6月13日〜28日運行予定)の送迎で、幻想的なホタルの乱舞スポットまで案内してくれるというのだ。新緑、ぬる湯、そしてホタルと、夏目前となったこの季節ならではの魅力を満喫する旅となった。


●川沿いの遊歩道・かじか通りに面した嘉瀬川は、キャッチアンドリリース区域として3月〜9月の期間は川釣りを解禁(有料)。蒼々とした新緑の間を流れる清流にはヤマメやカジカガエルも生息する。MAP A

●天然砂むし温泉や箱蒸し風呂など、多彩なお風呂が楽しめる「吉花亭」の湯処「湯だくさん」。日帰り入浴料大人1,000円。天然砂むし温泉は別途1,500円。
 

豊富に湧き出る地下水が伝統の技と味を守り伝える

 徐福に発見されたと伝わる古湯温泉。齋藤茂吉や青木繁といった多くの文人墨客が訪れたこの地域には、数百年の伝統を持つ工芸や甘味があり、今なお多くの人々に愛され続けている。佐賀県重要無形文化財「肥前名尾和紙」の谷口祐次郎さん、明治15年創業の白玉饅頭店「元祖吉野屋」の吉村正則さんは、ともに六代目当主として、昔ながらの製法を今に守り伝えている。手すきの和紙も白玉饅頭も、キレイな地下水が豊富に湧き出るからこそ作ることができるというもの。これからの世代にも、末永く伝え続けて欲しいものである。


[吉花亭]
佐賀市富士町古湯556 0952-51-8111
日帰り入浴10:00〜
16:00(受付15:30まで)
不定
★昭和バス「清和医院前」より古湯方面行きにて「天河橋」バス停下車(約22分 670円)、徒歩1分湯あがりにはテラス席で、古湯の地下水でいれた水出しコーヒーをどうぞ。ケーキセット700円。
MAP●B


■ [大和屋]
佐賀市富士町古湯860 0952-58-2101
11:00〜18:00
不定
★昭和バス「清和医院前」より古湯方面行きにて「古湯温泉」バス停下車(約23分 670円)、徒歩1分

MAP●C

 
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 ※掲載内容は、2009年5月1日現在の情報です。都合により変更になる場合があります。