初夏のえびの高原は、美しい花々の宝庫。5月上旬になると、可憐な白い花を咲かせるノカイドウに始まり、5月下旬から6月中旬のミヤマキリシマ、そして6月中旬からはオオヤマレンゲが咲き始める。

文 / 前園 興
撮影 / 藤野 拓人

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花と緑と美味しい空気 自然の宝庫で深呼吸を
 高原を鮮やかな紫紅色に染める「ミヤマキリシマ」。世界でもこの土地にしか自生せず、天然記念物にも指定されている「ノカイドウ」。天女と形容されるほどに白く上品な輝きを放つ「オオヤマレンゲ」。えびの高原は今、初夏の陽気とともに野の花々が一斉に蕾を開く季節となった。
この華やかな高原へは、小林〜えびの高原間を期間限定(4月〜11月)で運行する臨時バスがアクセス。福岡からは、宮崎行き高速バス『フェニックス号』に乗り、「小林インターチェンジ」で、このバスに乗り継ぐことができる。途中、ポピーの花が満開の生駒高原や、天空目指して駆け上る「えびのスカイライン」など、バスの車窓を楽しみつつ、えびの高原に到着。
5月の高原はまさに自然散策にベストな季節。不動池、六観音御池、白紫池という3つの火山湖を周る池めぐりコースは、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれた自然遊歩道で、高低差も100m程度と歩きやすい。途中には、白紫池と六観音御池の両方を一度に望む二湖パノラマ展望台など、3つの展望台が点在。
連綿と続くこの雄大な自然の眺めを前にすると、思わず深呼吸したくなる…そんな清々しい高原の空気を思う存分に堪能してほしい。


■二湖パノラマ展望台から白紫池、六観音御池を望む。
 

豊富な水に恵まれた えびの平野の愉しみ

 帰りは、小林ICからえびのICまで高速バスに乗り、えびの市街へ。山上から見えた、えびの平野にもまた自然の恵みを享受するスポットが点在。中でも霧島連山を源とする豊富な湧き水は、この地の大いなる資源。明石酒造の焼酎やコカ・コーラの製品も、このきれいな水により作られる。また、えびのは知る人ぞ知る温泉郷。吉田温泉や京町温泉など、せっかくならこれら温泉めぐりも楽しみたい。散策がてら、田の神さぁのご尊顔を拝みつつ、汗をかいたら温泉へ。時間に余裕があれば、そんな「えびの満喫コース」もいかがだろう。


■高原には野生のニホンジカも多数生息。人に慣れているとはいえ、エサやりは禁物なのでご注意を。

■散策コースの案内や季節の植物情報など、えびの高原の自然情報を提供する環境省の直轄施設。
[えびのエコミュージアムセンター]
えびの市末永1495-5 0984-33-3002
9:00〜17:00
月曜(祝日の場合は翌日) MAP●A
★宮交バス「えびの高原」バス停よりすぐ
MAP ・A

■川湯をイメージしたという足湯につかれば、目の前には韓国岳(からくにだけ)が雄大に広がっている。
[足湯の駅 えびの高原]
えびの市末永1495 0984-33-1155
8:00〜17:00 なし MAP●B
★宮交バス「えびの高原」バス停よりすぐ
MAP ・B
 
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【2009年04月現在】