【第31回】
 
1996(平成8)年〜2006(平成18)年

 情報提供サービスの新展開

 今回はIT時代に対応した、西鉄の情報提供サービスの展開についてご紹介します。
 20世紀後半に発達した、世界中のコンピューターと接続ができるインターネットは、スピーディでローコストの情報伝達手段として商業的にも注目されるようになります。
 また急速に個人にも普及した携帯電話でも、90年代末にはインターネットへの接続が可能になりました。
  従来のマスメディアとは異なり、情報のやりとりも可能なインターネットは、21世紀の新しい情報伝達手段に成長します。
  この新しい時代に即応すべく、西鉄は1996(平成8)年にホームページを開設。まもなく需要の多いバス・電車の時刻表・運賃検索サービスを開始して、大好評を得ます。2004年にはGPSを利用して、路線バスの現在位置や到着予定時刻、接近情報を案内する「にしてつバスナビ」を福岡都市圏で使用開始、08年3月には一般路線バス全てに導入しました。
  さらに05(平成17)年からは、九州の22バス事業者が参加する時刻表検索システム「九州のバス時刻表」や、九州の高速バス14事業者が加盟するオール九州高速バス予約システム「楽バス」の供用を開始しました。
  一方で01(平成13)年には、福岡市の天神エリアに特化した地域情報サイト「天神サイト」の運営を開始しました。マップナビやグルメ情報、ショッピング・イベント案内など深く掘り下げた街情報を発信し、九州全域から山口県まで広域での集客・来街を促進し、天神地区の更なる発展の一役を担おうとしています。
  次回は「循環型社会の実現」と「地球温暖化の抑制」を柱とした、西鉄の環境マネジメントに関する各種取り組みについてご紹介します。

路線バスの現在位置、到着予定時刻、バス接近案内などをWebや電子メールでパソコンや携帯電話端末に提供する「にしてつバスナビ」。遅延運行時にはバスを待つお客さまのイライラ感を緩和し、ひいては利便性向上に寄与している。 西鉄グループのホームページは、乗り継ぎや地図を使った検索といった独自のサービスをはじめ、グループ各社の多彩な営業・商品情報、企業情報も提供している。98年には日本企業映像フェスタのウェブサイト部門最優秀賞を受賞した。
天神地区の一層の発展を願って開設した「天神サイト」は、対象エリアの拡大や提供情報の充実など、リニューアルにも心がけている。2006年には、総務省九州総合通信局主催の「九州ウェブサイト大賞2006」で優秀賞を受賞した。 「九州のバス時刻表」は、社内の“ビジネスプラン提案制度”により事業化された最初の実施例。運営費は主に広告収入で賄われ、経営の厳しい事業者でも参加が可能となり、バス事業の活性化にも貢献している。