【第30回】
 
2003(平成15)年〜2006(平成18)年

 新規事業への取り組み

 今回は社会構造の変化に応えて、西鉄がはじめた新しい事業についてご紹介します。
  わが国は高度経済成長期に核家族化し、20世紀末には長寿社会になりました。第一線を退いた後は、自立した豊かで生き甲斐のある人生を全うし、自立が困難となったときは、介護サービスも受けて過ごしたいとの願望から、新しい住宅サービスのニーズがおこります。
  西鉄は「豊かなシニアライフのサポート」を創業理念に、2003(平成15)年に「サンカルナ博多の森」(100室)を、05年には「サンカルナ博多の森ケアステージ」(78室)をオープンしました。
  「サンカルナ博多の森」は、満65歳以上の自立生活ができる方を対象としたシニアマンションで、将来介護が必要になったときでも、これを受けながら終身にわたり生活できることを特徴にしています。
  「サンカルナ博多の森ケアステージ」は、満70歳以上で公的介護保険制度「要介護1」以上と認定された方を対象とした介護付シニアマンションです。
  一方でわが国では男女雇用機会均等の推進から、女性の社会進出が進みます。核家族化状況の中で共働き世帯が増加し、子供の誕生後早い時期からの保育や、両親の出勤日や就業時間にマッチした保育サービスが望まれるようになります。
  西鉄は子育て世代のバックアップを目指して、2006(平成18)年に「にしてつ保育園ピコラン」をオープンしました。
  西鉄電車の駅に隣接した立地で通勤途中に子供を預けることができ、一時保育や最長22時30分までの延長保育など、フレキシブルなニーズに応えた保育サービスを行っています。
  次回は「にしてつバスナビ」や「天神サイト」といった、IT時代に対応した新しい情報提供サービスについてご紹介します。

サンカルナ博多の森ケアステージは、「ご家族の介護は西鉄で」をキャッチフレーズに、隣接する医療機関と協力体制をとり、リハビリ体制の充実も図っている。介護に係る職員体制は1.5対1以上で看護師が24時間常駐し、きめ細かな介護体制を採っている。 サンカルナ博多の森は、粕屋郡志免町の緑豊かな環境に建設された。「サンカルナ」とは英語の「サン」(=太陽)とラテン語の「カルナ」(=人間の健康を司る女神)を組み合わせた言葉で、いきいきとした笑顔あふれる生活をしていただきたいとの願いが込められている。
保育士と保護者、保護者同士のコミュニケーションを大切にするためのサロンや、0歳児(生後50日以降)専用の保育室「赤ちゃんの部屋」を設置、「指静脈認証システム」を導入してセキュリティ確保も万全を期している。 にしてつ保育園ピコランは、福岡市の天神大牟田線の薬院と平尾、貝塚線の千早の3カ所、駅から徒歩3分圏内の位置に開設された。各保育園の相互利用も可能とし、働くお父さん・お母さんにとって便利な保育園を目指している。