【第28回】
 
1999(平成11)年〜2000(平成12)年

 都市開発事業の新しい展開

  今回は、近年における都市開発事業の新しい展開についてご紹介します。
  1999(平成11)年、宿泊に特化した西鉄グループの新タイプのホテル「西鉄イン」の第1号館が営業を始めます。安心、安全、快適にリーズナブル料金を謳い、当初は社有地の高度利用も兼ねて福岡、北九州、大阪、東京に開館しました。
  これらは立地と西鉄ブランドの信頼性に支えられて好調な成績を収め、やがて積極的な事業拡大を進めます。2008年6月末には九州に6館、関東・関西に3館、そして四国にも開業、西鉄グループを牽引する事業の一つとして、期待されています。
  さて北九州市小倉砂津には、九州電気軌道開業以来の電車車庫・工場があり、電車廃止後は遊休地化していました。
  2000(平成12)年になり、ここに大型複合商業施設「チャチャタウン小倉」をオープンします。「ぶらぶら歩きが楽しめる路面店感覚の商業施設」をコンセプトに、約50の店舗に加え、大型のシネマコンプレックスや大観覧車も設置し、高いアミューズメント機能も備えました。
  開業したチャチャタウンは来場者に恵まれ、現在は道路向かい側に「(仮称)第2チャチャタウン」の建設計画も進められています。
  一方、福岡市JR博多駅前には、65年に当時西日本最大の一般自動車ターミナルとして開業した「福岡交通センター」がありました。
  高層化が長年の懸案であり施設も老朽化したので、営業を続けながらの増改築工事に踏み切り、99年に地上9階地下1階の複合ビルに生まれ変わります。
  1〜3階にはバスターミナル、地下と4階以上は商業施設を収容、博多駅地区の交通と商業機能の充実に寄与しました。
  次回は規制緩和とバス・電車の新展開についてご紹介します。

かつては西鉄運輸の業務用地が、東京や大阪でビジネスホテルの好適地となり、ホテル事業がはじめて本州に進出した。西鉄ブランドの信頼性と西鉄旅行での商品開発などにより、福岡方面からの旅行者に好評を博し、積極的展開の端緒となった。(写真は西鉄イン日本橋) ソラリア計画で派生した用地の有効利用を図り、宿泊に特化したビジネスホテルの第1号として、「西鉄イン天神」が誕生。最新設備の客室と朝のパン・おにぎりとコーヒーの無料サービスは、サラリーマンを中心に宿泊客に喜ばれた。
JR新幹線・在来線、地下鉄に市内・近郊バスや高速バスが結集する、九州最大の交通結節点の博多駅地区で、福岡交通センターは念願の高層化を実現。九州最大規模のフロアの紀伊国屋書店をはじめ商業機能の充実による、福岡市の表玄関に相応しい土地利用の高度化が達成された。 砂津の車庫・工場跡地2万1600uを再開発した「チャチャタウン小倉」は、直径50mの大観覧車が小倉の新しいランドマークとなり、砂津バスセンターの交通結節機能ともリンクして、一躍北九州のショッピングとアミューズメントの拠点となった。