今回は13年の歳月と1,200億円を超す巨費を投じて完成させた、天神ソラリア計画の経緯についてご紹介します。
1970年代後半、新幹線開通や高速道路延伸、地下鉄着工など、福岡市をめぐる交通インフラ整備が進み、天神地区の交通結節機能の拡充が見込まれました。
そこで従来からの東西方向に加えて、渡辺通りに沿って北側にダイエーのショッパーズプラザ、南側に博多大丸、両者に接続する天神地下街や天神コアも開業し、南北方向の商業施設が一挙に充実します。
一方で西鉄福岡駅は列車長大化のため、69年にはホーム延伸が必要となります。このため社内では、福岡駅再開発の調査研究が開始されました。
自治体、地元財界も含めた関係者間で協議の末、経済・流通機能が集積する天神地区の高度土地利用を推進するという合意形成がはかられ、国体道路以北の福岡駅・バスセンターおよび隣接する福岡スポーツセンター敷地全体の容積率の見直しも、可能になりました。
1986(昭和61)年、西鉄は福岡駅地区再開発事業の基本構想を発表、やがて「天神ソラリア計画」と名付けられた再開発事業が開始されました。
旧スポーツセンター敷地を再開発したソラリアプラザビルは89年に竣工、旧バスセンター部分のソラリアターミナルビルは、福岡三越を核店舗として97年に、旧福岡駅本体部分のソラリアステージビルも99年に竣工します。
「ミュージアムステーション」を開発コンセプトに、ターミナル機能のみならず回遊性を向上、商業機能はもとより文化機能の充実を図り、天神地区の活性化により福岡市発展に寄与することを目指した、天神ソラリア計画はここに完成をみました。
次回は「チャチャタウン小倉」をはじめ、西鉄の都市開発事業についてご紹介します。
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地上17階、総床面積6万3千uのソラリアプラザビルは、1階にコミュニケーションスペース「ゼファ」を設け、専門店街、アミューズメント施設、スポーツ施設にホテルが高度に複合化し、情報発信機能と高いファッション性がオープン時に注目を集めた。
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地上9階、総床面積9万uのソラリアターミナルビルは、核店舗に都市型百貨店「福岡三越」を配しつつ、1階に公共空地のライオン広場と東西・南北を結ぶ通路、2階に西鉄福岡(天神)駅、3階に西鉄天神バスセンターを収容した複合ターミナルビルである。 |
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| 地上6階、総床面積3万2千uのソラリアステージビルは、福岡(天神)駅と天神バスセンター、天神交差点・地下鉄天神駅を結ぶ役割を果たしながら、ファッションとグルメの専門店街、及び文化・情報を発信する「西鉄ホール」を収容する。 |
地平時代最後の形の福岡駅、駅舎部分は1936年に竣工した岩田屋デパート建物内に一体化していた。発着線は1954年に増設して4線3ホームとなったが、4両連結までしか発着できなかった。 |
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