【第24回】
1957(昭和32)年〜1983(昭和58)年
航空貨物事業の展開と旅行事業再編
今回は当社における航空貨物事業の世界展開と旅行事業の再編についてご紹介します。
航空貨物事業では、1957(昭和32)年に合弁で混載輸送会社「JAC」を設立、自らの責任で貨物輸送を行う形へと発展します。65年には800トンの貨物を大量受注、一度に4機のチャーター便を飛ばす快挙も成し遂げました。
事業拡大とともに61年のニューヨークを皮切りに世界各国に駐在員事務所を開設、71年には米国に現地法人も設立し、営業拠点を次々と拡大してゆきました。
オイルショックやプラザ合意を経て、我国の産業構造は変化します。西鉄も生産拠点の海外化に対応して、83年には単独国際航空混載貨物取扱いを開始、日本唯一のメンバーとして混載業者の国際組織「WACO」にも加盟します。
東京や大阪の拠点には自社のロジスティクスセンターを建設し、2004年からは英文社名に「NNR GLOBAL LOGISTICS」を使用、わが国有数の総合物流業者と称され、売り上げで会社第2の事業部門に成長しました。
航空貨物と同時に開始した旅行事業は、スポーツや経済団体の国際交流の分野で業界をリード、また60年には東京営業所がJAL国内線販売額の東京地区1位などの実績を残しました。
しかし海外渡航自由化などを契機に国民の旅行意欲も高揚、旅行ブームが興ります。旅行商品の多様化に対応した企画力と販売体制強化が求められ、78年に設置した本社の「旅行事業部」と、54年に貸切バスの営業力強化を目的に設立された「西鉄観光(株)」を合体、81年1月に「西鉄旅行(株)」が誕生しました。
西鉄旅行は、サッカーのワールドカップ観戦ツアーで入場券の完全確保をまっとうするなど、お客様の信頼と期待に応え、西鉄ブランドの一翼を担う旅行商品とサービスを提供しています。
次回は高速バスの全国展開と船舶事業の再興についてご紹介します。
【JAC】…JAPAN AIRCARGO CONSOLIDATORS
【WACO】…WORLD AIRCARGO ORGANIZATION
1998年に竣工した成田ロジスティクスセンターは低温低湿倉庫、全館空調などの設備を有し、コンピューターシステムで物流、在庫管理をおこなう航空貨物事業の拠点である。
1980年春に姉妹都市の中国広州市から福岡市動物園にやってきた、2頭のジャイアントパンダ(大熊猫)の輸送を、西鉄航空(西日本鉄道航空貨物事業部)が担当した。
1961年の福岡駅高架化の際に駅ビル1階に西鉄航空(西日本鉄道航空営業部)と西鉄観光のカウンター店舗を並べて設置、1981年の西鉄旅行誕生とともに、一体化して天神営業所(現在の天神支店)に生まれ変わった。
板付飛行場(福岡空港)から出発する、「空の旅郵便貯金旅行会」の富士五湖めぐりツァー。郵政省、日本航空とタイアップし、当時の西日本鉄道航空輸送部が斡旋して実施した。