ABBAのヒットナンバー満載のステージに、いつしか会場も総立ちで盛り上がる。(撮影:下坂敦俊)
聞き手/戸島かれん 撮影/倉光潔

70年代に活躍し、解散した今でも世代や国を超えて愛されているポップ・グループABBAの珠玉の22曲で構成され、世界で2700万人強を熱狂させているミュージカル『マンマ・ミーア!』。日本では劇団四季によって2002年に東京で初演され、2年間にわたって連日100パーセント近い観客を動員。大阪でも2年1カ月のロングランを記録した話題作が、ついに福岡に上陸します。この作品で主役の一人ソフィ役を演じてきたのが、劇団四季に入団して10年目を迎える福岡出身の谷内愛さん。開幕を前に、谷内さんに作品の魅力、そして故郷・福岡への思いを語っていただきました。
 

―プロフィール―
福岡市出身。小学校のころよりジャズダンスを習い、1998年に劇団四季研究所入所。同年の『エルリック・コスモスの239時間』が初舞台。近年は『ライオンキング』(ナラ役)、『キャッツ』(ジェリーロラム=グリドルボーン役、ランペルティーザ役)、『マンマ・ミーア!』(ソフィ役)など数々のミュージカルを中心に出演。

ABBAの曲の楽しさはもちろん、 愛と温かさにあふれた作品!
 
母の世代、娘の世代と、女性なら誰もが共感できるストーリーに、自然と引込まれる。(撮影:下坂敦俊)

―大阪公演を中心に2年余りソフィ役を演じられてきて、改めて感じるこの作品の魅力は?

谷内「シングルマザーのドナ(ソフィの母親)をはじめ、出てくる女性が明るくて強くて、私自身の母もそうですが、元気な福岡の女性に近い気がします。だから福岡の方にはすごく受け入れられる作品なんじゃないかと。私もそういう自立した女性に憧れるところもあって、実はソフィの役作りで試行錯誤していた時に演出家から『何でソフィがそんなに強い女なんだ!』と言われたんです。ソフィ役はドナのように強い女性じゃない。一人で生きていくのではなく、自分を守ってくれる優しい人と幸せな結婚をしたいと思っているんです。だけど私が演じるとつい“福岡の女”になっちゃう(笑)」
※以下「 」内すべて谷内さん

―70年代に青春を過ごしたドナと90年代に過ごしたソフィという、世代による女性像の違いをリアルに描いているのも面白いですね。

「そうです。がむしゃらに生きてきたドナと対照的なソフィが、母の愛情にいかに守られていたかということに気付いていく物語でもあるし、ドナだけでなく、友人のターニャやロージーはドナのことを、婚約者のスカイはソフィのことを、みんなが誰かのことを考えて生きている。そういう愛や温かさに包まれた作品です。それにソフィの父親かもしれない3人の男性もそうですが、登場人物がそれぞれにいろんな思いを抱えながら生きていて、観ている人が、そんな役柄に自分を投影できたり、まるで自分の物語を観ているような親近感を感じられるのもこの作品の魅力だと思います」

―さらにABBAの楽曲の数々!

「≪ダンシング・クイーン≫をはじめ、ABBA世代ではない私でもどこかで聴いたことのある曲ばかり。いわゆるミュージカルという感じではなくて、思わず口ずさんじゃうようなポップナンバーが芝居の中に自然に入っているので本当に楽しんでいただけると思います。私自身、最初に曲を聴いた時に、もう気持ち良くって!曲が持つリズム感を大切にしながら、役の感情やハートをしっかりと言葉で伝えることを心掛けています。実際にロンドンで観劇した時には、まるでディスコのようにノリノリ! 東京や大阪でも最後は女性もスーツ姿の男性も、老若男女総立ちでした。福岡の皆さんもきっと踊っちゃいますよね。それくらいストーリーもキャラクターも楽曲も、本当に明るく元気になれる作品なんです。福岡の皆さんはもともと元気な方が多いので、元気になり過ぎちゃうかもしれませんね(笑)。ミュージカルをあまり観たことがないという方にも、映画に行くような気軽な感覚で、ぜひ観ていただきたいと思います」

 
劇団四季ミュージカル『マンマ・ミーア!』
ついに5月19日より福岡公演開幕!
 
70年代に世界を席巻したスウェーデン出身のポップ・グループABBAの名曲の数々をふんだんに盛り込み、シングルマザーの
ドナを主人公にしたオリジナルストーリーとして舞台化したのが
ミュージカル『マンマ・ミーア!』。1999年にロンドンで開幕するや世界中に反響が広がり、イギリスやアメリカ、日本のみならず、これまでに世界140都市で上演されているスマッシュヒット・ミュージカルが、いよいよ福岡で開幕されます!


 
●あらすじ…
 
舞台はエーゲ海に浮かぶ美しい小島で、シングルマザーのドナが一人で切り盛りするホテル。ドナの20歳になる娘ソフィと婚約者スカイとの結婚式を明日に控え、そこへ、ドナのかつての歌手仲間ターニャやロージー、そしてなんとドナの若き日の恋人サム、ビル、ハリーまでがやって来た。どうしても結婚式で父親にエスコートしてもらいたかったソフィが、ドナの昔の日記を盗み読みし、父親ではないかと思われる3人を招待していたのだ。突然の再会に混乱するドナと、次第に浮き彫りになる母娘の生き方の違い。みんなが見守る中、果たしてソフィの結婚式は無事に挙げられるのか―?
 

劇団四季ミュージカル『マンマ・ミーア!』福岡公演
◎公演期間:5月19日(土)〜ロングラン公演
◎会場:福岡シティ劇場(キャナルシティ博多内4階)
◎料金:S席11,550円 A席9,450円 B席6,300円 C席3,150円
(ウイークディマチネ公演は各種1,050円割引)
◎チケット予約:
・SHIKI ONLINE TICKET http://489444.com(PC/携帯対応・24時間受付)
・劇団四季予約センター 0120-489-444(10:00〜20:00)
◎お問い合わせ:劇団四季 福岡公演本部 092-271-1199
◎公式ホームページ http://www.shiki.gr.jp
◎交通のご案内:天神大丸前(4)または天神コア前(7C)より100円循環バス他にて「キャナルシティ博多前」下車、すぐ(料金100円)


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