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| 関門海峡を挟んで門司港側と下関側から約1万3000発の花火が打ち上げられる『海峡花火大会』。 今年の開催は8月13日(土)。 [問]門司まちづくり21世紀の会 TEL 093-331-2205 |
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| 文/重村尚美 Text:Naomi Shigemura 撮影/城後友理子 Photo:Yuriko Jogo 絵/浜竹睦子 Illustration:Mutsuko Hamatake |
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| 通学途中の女子高生の横を、観光客を乗せた人力車が走っていく。レンガ造りの洋館のバックに21世紀の幕開けを象徴するような超高層マンションがそびえ建つ。日常と観光、歴史と未来。対極にありそうな光景が門司港という港町にはぎゅっと詰まっている。 JR門司港駅をはじめとする貴重な歴史的建造物と、現代の高名な建築家が手がけたホテルや高層マンションとが調和する稀有なエリア。レトロ地区は今や門司港の代名詞ともいえる観光スポットだ。10年前の開発時にもっとも大切にされたのは、古い街並みの中に、いかに新しい都市機能を取り入れるか。地元の住民、民間企業、観光協会、そして行政らが連携を取り、大正浪漫あふれる街のイメージを強化させると同時に、誰よりも地元に暮らす住民自身が誇りに思える街づくりをめざしてきた。
門司港歩きは建築めぐりでもある。大正時代の華やかな社交クラブの面影を今に伝える旧門司三井倶楽部、八角形の塔が印象的な旧大阪商船、昭和初期までは税関庁舎として使われていた旧門司税関等々。大正から昭和初期にかけての建造物は実に堂々としていて気もちがいい。20世紀を代表する巨匠、アルド・ロッシが手がけた門司港ホテルや、建築家の黒川紀章氏設計による高層マンションも見応えは充分。一方で、飾り気のない倉庫群、整備された一角にポツリと残されたツタが絡まる古い石塀など、名もなき建物やその名残にも心惹かれる。 地ビールを片手にレトロ地区を散策したら、港を離れて商店街のあたりを歩いてみよう。活気あふれる商店や飲食店が集まる栄町銀天街界隈を歩けば、ふかし饅頭やひと口タイプの焼菓子、港町ならではの新鮮な魚を使った天ぷら…と、門司港名物が続々と。当然、店頭で買ってその場で食べて、また歩く。この繰り返しが食いしん坊にはたまらなく楽しい。また、銀天街から桟橋通りを挟んで反対側は昔ながらの長屋や石垣、石畳の道が残る山手地区が。華やいだレトロ地区や賑やかな商店街地区ともまた異なる路地裏の静かな情緒が心地いい。 街をつぶさに歩いたら、ぜひ山の上をめざしてほしい。門司港レトロ地区と見晴らしのいい和布刈地区の区間を結ぶ「レトロめかり周遊バス」も運行中(P1参照)。遠くから眺める関門海峡はこの時期さらに美しく胸に迫り、多くの旅人を受け入れてきた浪漫あふれる港町・門司港のやさしい素顔も見えてくる。 |
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