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| 古い家屋の壁ぎわから、水路の脇から、駐車場の角から─恵比須様はあらゆる場所で、ずっと市井の人々を見守り続けてきた。見つけたならばそっと触れてみて、無病息災・家内安全・商売繁盛を心で願ってみよう。 昨年8月、佐賀城の本丸御殿を忠実に再現した建物が完成。現在、木造復元建物では日本一の規模なのだとか。中は歴史館になっており、幕末・維新期の佐賀の歴史を楽しく知ることができる。ボランティアガイドも好評。 [佐賀城本丸歴史館] 佐賀市城内2-18-1 TEL:0952-41-7550 営業時間:9:30〜20:00 休:6/20〜6/26(平成17年度) 無料Pあり |
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| 文/葉山 巧 Text:Takumi Hayama 撮影/三笘正勝 Photo:Masakatsu Mitoma 絵/浜竹睦子 Illustration:Mutsuko Hamatake |
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恵比須さんが佐賀を安住の地に選んだ理由は諸説ある。有力なのは、かつて佐賀で海運業が発達したことによるもの(市内をめぐる複数の水路はその名残り)。もともと恵比須は海にかかわる神様でもあり、そうした背景から市内に根づいたのでは、というわけだ。 さて、恵比須様が多いと聞いて向かったのが『長崎街道』。鎖国時代に整備された、唯一の貿易港・長崎から諫早〜嬉野〜佐賀〜小倉へと続く道だ。佐賀市内を東西に横切るこの街道は、いまや新旧の民家が建ち並ぶ、うっかり見過ごしてしまいそうな細い小路。それでも、ふいに現れる神社や随所に残る古い家屋は、数世紀前の息吹きをたたえているかのよう。それに人間には、想像力という贈り物がある。耳をすまし、目を閉じて、馬に乗った大名や飛脚がいま自分の立っている場所を駆けていく そんな情景を思い浮かべることだってできるはずだ。その際は、街道周辺の佐賀市歴史民俗館・県立佐賀城本丸歴史館といったスポットが大きな助けとなるだろう。 長崎街道はまた、『砂糖街道』の別名でも呼ばれる。出島に着いた貿易品のひとつ、砂糖が江戸へ向かった道であり、同時にこの街道沿いに多くの銘菓が生まれているからだ。つまり砂糖が旅する間に、長崎のカステラや筑豊の饅頭など、各地でそれぞれ個性をもったお菓子として形を変えたと考えられているのだ。では佐賀といえば そう「丸ぼうろ」。この風味ゆたかな菓子を手に、長崎街道をたどってみよう。そのとき、すこしだけ違った佐賀の姿が見えてくるのではないだろうか。 |
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