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| 文/宮崎ゆかり Text:Yukari Miyazaki 撮影/石井伸明 Photo:Ishi Nobuaki 絵/浜竹睦子 Illustration:Mutsuko Hamatake |
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愛知万博では、今地球が直面している環境問題や自然との共生に主眼が置かれ、テーマは「自然の叡智」。会場はできるだけ自然の地形を活かし、動植物の生息にも配慮されている。森や里山を散策するゾーンも設けられ、自然豊かな博覧会となるのも愛知万博の特徴であろう。往年の万博は産業振興や遊興的要素が色濃かったのに対し、愛知万博は如何に人間と自然が調和できるかを模索する博覧会である。 愛知万博で話題になっているのが「ユカギルマンモス」の展示だ。1万年以上前まで生息していたマンモスがロシアの永久凍土から発掘され、冷凍状態で展示される。本物のマンモスの公開は世界初となる。 また世界が注目する超電導リニアモーターカー「リニモ」をはじめ、ロボットや次世代ビークルなど最先端テクノロジーの数々。愛知万博は自然と人間の智恵・技が結集した万博なのだ。 未来への夢を発信する愛知万博。現在を築いた歴史を振り返ってみるのもいい機会だろう。尾張徳川家のお膝元・名古屋には、燦然と輝く金鯱を頂いた名古屋城が今も威風堂々の姿をみせている。名古屋城は関ヶ原の合戦後、家康が政権の磐石化を期して築いた城。築城に伴って慶長17(1612)年、碁盤割の方式で地割・町割が成された。城の東側には中級武士の屋敷が並んだ。今の白壁・主税町・橦木町あたりである。長屋門や屋敷の黒板塀が昔情緒を偲ばせている。この界隈は明治・大正・昭和の時代に建物が入れ替わっても屋敷割がそのままだったため、町並みの風情が損なわれなかったという。また明治時代には学者や文化人、豪商が多く住むようになり、今もレトロな雰囲気の建物が点在。街中の一角とは思えない屋敷街がつくられている。武家文化からはじまって近代黎明期、そして現在が凝縮されたような地域である。 名古屋城から徳川園へ至る地域は「文化のみち」として整備、日本の女優第一号で、博多にもゆかりのある川上貞奴の屋敷を移築・復元した「文化のみち二葉館」や貿易商の故春田鉄次郎旧邸、旧豊田佐助邸などの屋敷が一般公開されている。 尾張徳川家の歴史を紐解くなら徳川美術館。家康の遺品を中心に武具、茶道具・能装束・婚礼調度品などの展示が興味深い。今年は開館70年、見応えのある特別展が開催される。渡り廊下で結ばれた蓬左文庫には相伝の書籍が収蔵・展示されている。隣接する徳川園は高低差のある地形を活かした池泉回遊式大名庭園を再現。花や滝をみながらの散策が気持ちいい。 |
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