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| 昭和8年創業の中華料理店。太平燕を始めた店としても有名で、県外からも多くの客が訪れる。最後までコシのある春雨は緑豆ではなく馬鈴薯を使った特製品。 野菜や魚介類のほか、金針菜(きんしんさい)という食用花のつぼみも彩りに添えられる。820円。 [会楽園] 熊本市新町2-7-11 TEL: 096-352-2844 営業時間:11:00〜14:30/16:30〜21:00 月曜定休 |
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| 文/重村直美 Text:Naomi Shigemura 撮影/三笘正勝 Photo:Masakatsu 絵/浜竹睦子 Illustration:Mutsuko Hamatake |
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馬刺しと辛子レンコン。お馴染みの名物に加えて、昨年あたりから熊本で話題を集めている料理が太平燕(タイピーエン)だ。名前もおめでたいこの料理は、中国福建省で祝宴時に食されていた家庭的なスープ料理をベースに、昭和初期に長崎経由で熊本へと入ってきた中華風春雨スープ。大皿ではなくラーメンやチャンポンと同じように1人前ずついただけるスタイルは、ここ熊本ならではの食べ方なのだとか。具の盛り方や味の整え方もひとつの器の中で完成している。学校給食にも登場しており、まさに市民が日常的に親しんでいるご当地麺といえるだろう。 さっそく市内で太平燕の元祖といわれる中華料理店『会楽園』へ。コクのある白濁した鶏ガラスープの中、盛りだくさんの具の下に隠れているのは透き通った春雨。プルンと弾力のある春雨は喉越しもツルルルルと軽やか。野菜がたっぷりで栄養バランスも取れている。 お土産用のインスタントの売れ行きも絶好調で、繁華街には専門店が出店するほどに熱が高まっている太平燕。熊本を食べ歩く楽しみがまた増えそうだ。 パルコ前あたりから熊本城方面を望む。巨大な幕の内側では本丸御殿大広間の復元工事が進んでいる。平成19年の完成が待ち遠しい。 |
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| 「熊本城がない!?」。市内のメインストリート・通町筋の高速バス停留所に降りて一瞬目を疑った。街のシンボルである城の位置に巨大な工事の幕が現れていたのだ。これは明治10年の西南戦争で焼失した本丸御殿大広間を、築城400年にあたる平成19年に向けて復元する一大プロジェクトなのだ。とは言っても、工事をしているのは天守閣手前の一角で、熊本城は通常どおり開園しているのでご安心を。 名城が見守るこの街を何度訪れても感心するのは、街づくりに寄せる地元商店主たちの情熱だ。熊本は今や全国各地でムーブメントとなった古民家再生の発想をいち早く街づくりに取り入れてきた。上通りのアーケード街から1本奥に入り込んだ『上の裏通り』、繁華街を少し離れた坪井川沿いに点在する古民家を利用したモダンなレストラン。歩くほどに扉の奥を想像し、その中にいる人に会いたくなる店構えの、なんと多いことだろうか。 また、古い繊維問屋街が残る河原町では、空き店舗を若者たちに安く貸し出し、ショップやアトリエとして再活用するプロジェクトが始動している。画家やアクセサリー作家、デザイナー、レトロな着物の愛好家などなど。一見静かな問屋街を歩けば自分のスタイルや表現を追求する人々の姿が。「昔ながらの問屋さんたちとコミュニケーションを深めながら少しずつみんなの足並みをそろえて、もっともっと活気あるエリアにしていけたら」と副代表の黒田恵子さん。こうしたチャレンジもまた熊本のチカラなのである。 |
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