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| 1万2千個の光の輝きが、今年も中華街を別世界に変える。 全国から多くの人々を招き寄せ、観光都市を見事に復活させた 〈長崎ランタンフェスティバル〉がまもなく幕を開ける。 静かにたかまりゆく熱気と興奮。 冬のクライマックスを目撃すべく、一路“嵐の前の静けさ”をはらむ長崎へ。 |
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| 文/葉山 巧 Text:Takumi Hayama 撮影/三笘正勝 Photo:Masakatsu Mitoma 絵/浜竹睦子 Illustration:Mutsuko Hamatake |
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| 人類を人類たらしめた大発見。それは『火』だ。夜に踊る炎は人々に安全と安堵をもたらし、幻想的な美で見る者を虜にし、異世界への想像力をかきたてた。だからだろうか、神事や祭事が行われるところには、いつも火が燃えていた。たとえば中国・香港・台湾で、無数の灯籠をともす「春節祭(別名/灯籠節)」が盛大に行なわれてきたように。 『長崎ランタンフェスティバル』は、新年(旧正月)を祝うこの行事を長崎流にショーアップしたもの。発端は昭和62年、華僑の人々が「地域活性のために」中華街=新地町で独自に始めた春節祭だ。そこへ長崎市などが加わり、平成6年に官民一体の主催になると年々スケールが拡大。いまや全国に名を馳せる一大イベントへと成長したのはご周知のとおりである。今年は1月22日から15日間にわたって、光の渦がふたたび中華街を満たす。 開催直前の長崎を訪れた。多良見インターを降りた後、しばらくバスの窓外を流れていた自然風景は、いつしか路面電車の並走する市街地に変わっていた。ひしめく自動車をかきわけるようにゴトゴト進む電車たちは、来訪者に「長崎に着いたんだ」と実感させる最初の『名物』だ。 |
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終点である長崎駅にも、すでに装飾がほどこされていた。これから2週間続く熱気に対する準備は万全 そんな空気が街全体にみなぎっている。主要会場の湊公園がある新地町へ行くには、有名観光スポットを網羅している路面電車が便利。どこまで乗っても大人100円。ちょっとした風情もある。寒さを気にしなければ駅レンタカーで借りた電動自転車で風を切るのもいい。もちろん歩けない距離でもない(中華街まで2km足らず)。なにしろあちこちで意外なモノや面白い風景に出くわす街だ。おおいに寄り道し、発見の楽しみを味わってみたい。 |
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