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伊万里焼と並んで、揺るぎないステイタスを持つ
“伊万里ブランド”をご存じだろうか?
風光明媚な土地で伸びやかに育った、伊万里牛を。
うっすら色づいた赤身の上品さ。
網の目のように走る、真っ白なサシ。
すなわち、伊万里の風土が現代に生みだした“芸術品”。
最高の器と食材が、五感を喜ばす春の伊万里。 |
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国見台運動公園の桜が色づく四月。伊万里焼の里・大川内山は突然の活気に沸きかえる。いつもは静かな山里も「春の窯元市」の5日間は、掘出し物との出会いに胸ときめかす人々で別世界となるのだ。
やはり、伊万里は焼物の町。三百年の伝統と創造美の前に割りこめるものなど、そうはない。しかしここ20年ほど、伊万里がプライドをもって全国に送りだしているものがある。それが、伊万里牛。「普通は生の牛肉をさわっても変化はないけれど、ほら、これは指の体温で脂が溶けるでしょう?だから後味が軽いんです」。
『ライおン』の松本眞一さんはそう言うと、美しいピンク色の肉塊から指をひっこめた。「皆さん“トロみたいに口の中でとけてなくなる!”って驚かれます」。
もともと伊万里産牛肉には定評があった。それはいつしか「皆でブランド牛を作ろう」という声に変わり、その志はみごとに貫かれたわけだ。そんな伊万里牛成功の理由を語るとき、(農家の努力はもちろん)恵まれた自然にふれないわけにはいかない。温暖な気候、黒髪山系の岩清水、肥沃な土壌。まさに天の恵みが生んだ傑作といえる。ついでに告白するが、梨も葡萄も絶品だ。そういえば、旅好きの友人の力説を思い出す−伊万里?あぁ、とても贅沢な土地だよ!
肉汁たっぷりの柔らかな伊万里牛を舌にのせた瞬間、彼の言葉は現実となった。 |
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伊万里駅前からまっすぐ北に伸びる道がある。こぢんまりしたメインストリートといった風情。その入口両脇に置かれた伊万里焼の人形が、この地に降りた人々をもの静かに出迎える。「あぁ、ようやく伊万里に着いたんだ」と、なんだかホッとした気持ち。
その道をしばらく歩いていると、アーケード街の入口を越えたところに、またもや伊万里焼を発見。相生橋とその東側の延命橋の欄干に、なかなかユーモラスな人形や壷が据えてあるではないか。観光客とおぼしき外国人男性が、無心にシャッターを切っている姿がほほえましい。駅前で70年近く肉屋を営む『肉のさかき』のご主人によれば、これらの焼物が壊されたりイタズラされたことは一度もないのだとか。「私らも驚いてるんだけどね(笑)」。けっこう郷土愛が強いのかもしれないな、伊万里の人々は。
さて、この橋がある一帯は、かつて“伊万里津”という名の焼物積み出し港だった。高級磁器〈古伊万里〉をはじめ、佐賀の焼物のほとんどが、ここからオランダなどの諸外国に送りだされていたという。そんな、なんともロマンをかきたてる場所にたたずみ、江戸時代に思いを馳せる。伊万里が繁栄をきわめたのは17世紀頃。いまは、それが嘘のような穏やかな町となっている。当時をしのばせるものは、街頭で陽光に輝く焼物たちだけである。
ならば、窯元はどうなっているのだろう。ここまで来たのなら、どうしても見ていかなければ!という思いに駆られ、大川内山を訪れた。しっとりした木々の色。山水画にも描かれそうな自然風景。静謐(せいひつ)な空気を漂わせる「秘窯の里」の情景は、ミステリアスですらある。目を惹くのは、昔ながらの窯元に混じってきらびやかに建つ近代的なギャラリー。どちらに入るかはお好み次第だ。ひとつ確かなのは、どこを訪れても“驚きと感嘆”が待っているということ。それでは伊万里の“お家芸”、たっぷり満喫させてもらうとしようか。
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| [福岡→伊万里] |
| ●ご予約 |
西鉄テレホンセンター TEL:092-733-3333 |
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